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スナップVSスプリットリング

釣堀関係のBBSなんかでよくみる話題で直結かスナップか
というのがある。
そもそも、直結かスナップか、という時点でちょっと違うと思うのだが。
スプリットリングを用いた間接結接か、スナップを用いた間接結接か、だと
思うのだがいかがだろううか?まさかスプーンのブレード自体に
直接ライン結んでる人はいないと思う。そのへんをふまえて
今更、の感はあるが、研究所らしくメリット、デメリットを検証してみよう。

まずルアー交換の際の手間。
普通ならまずスナップの方が楽だ。
ただ最近普及してきた「ハングマンズノット」なんかは
非常に強い上に実に簡単で早い。
熟練者が充分慣れていて行うぶんにはほとんど手間のうちに
はいらない。なのでこの件に関してはまあ互角と言えるだろう。

ただし結び直す回数については、1、2回投げてこれじゃないな、とか魚が
釣れないままルアー交換を繰り返しているような時はスナップの場合
結び直す必要がないので手間は省ける。ラインくずもでないし。
私はこの回数的なメリットを良しとしてスナップを使用している。
(ただし極端に重いルアーをフルキャストしているような場合は
魚が釣れなくてもノットが締まってくると思われるので定期的に
結び直した方がいいかも。これはリングの場合も一緒だが。)

次に強度。
最近はスナップやリングもパッケージにポンド数で強度表示を
してあるものが増えてきた。
一般的に使用されているサイズはどちらも00番か0番あたりだろう。
どちらも、大体20から25ポンド位の強度で、大差は無いようだ。
しかも使用するラインが2〜4ポンドである事を考えるとラインが切れる
前にリングやスナップが伸びてしまう、という事はこのクラスの釣りでは
はほぼ無いと言える。
この場合問題なのはスナップの金属疲労による破断だ。
スナップは構造上ルアー交換の度にワイヤーが曲げ伸ばしされる
のでいずれは必ず折れる。これは認識しておく必要がある。
因みに、実験サンプルが1個だけなので参考にならないが市販00番の
製品で実際のルアー交換を想定して、1.5o程口が開くようにひろげてからロックする
という動作を繰り返したところ147回目で折れた。意外と耐久性はあるようだ。
とは言っても、使っていてワイヤーに弾力が感じられないようなものは問題外
なので即交換すべきだ。
以上の点から強度面では、疲労による破断の心配ががない分
スプリットリングがやや有利と思われる。
また、スナップは定期交換が前提である事を考えるととコストの面でも
リングが有利だろう。

次に重量について。
よくスナップを使うと重さでバランスが崩れて軽いスプーンなどは
アクションしなくなるという話を聞く。が、実際に精密な量りで量ってみると
一般的に市販時にマイクロスプーンにつけられているサイズのリングの
重量が10個の平均で約0.040g、これに対してスナップは0番表示の物で
同じく10個平均で約0.038g、最近よくみるワイヤーが細くサイズもさらに小さい
ようなものだと0.030g程しかない。意外にもスナップの方が軽いのだ。
なので、スナップを使うとアクションしない、という場合は余程デカイのを
使っているか別の理由があると思われる。

軽い方が良い、という事なら、数字でみるとスナップが有利、という事になる。

いずれにしても大事なのは魚を何匹か釣ったら、あるいはデカイ魚を釣ったら
必ず結び直すという事だ。
それとスイベル付はスピナーを多用するなんて時以外は基本的に使わない
(スイベルは単体で約0,07g程、合わせて0.1gだと多少影響があるかも。)
スナップ使用の場合はスプーンに付いているリングははずす、スナップは定期的
に新品に交換する、といった点を押さえておけば実際どちらも大差ない、というのが
現実なのでは。
わきまえた上で好きな方使えばいいんじゃないでしょうか?

重量についてふれたのでついでに言うと、市販のスプーンのウェイト表示は実は
結構いい加減だ。中には1.5gの表示で0.4〜0.5gの誤差がある商品もある。1.5gの
つもりが実際には1gや2gだったらこれはもう別物だ。知っておいて損はないと思う。
皆さんも量ってみてはいかが?
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